自宅で大迫力の映像が楽しめるプロジェクターは、映画好きにとって憧れの存在ですよね。
そこでいざ「うちにもプロジェクターを置こう!」と決心しネットの情報を見ていると、なにやら知らない言葉が…。
解像度やルーメンってなに?分からない単語が多いと、それだけで買う意欲を失ってしまうこともあります。
この記事ではプロジェクターに使われる用語について初心者の方でも分かりやすく解説しています。
こんな方におすすめ
・プロジェクターに使われている言葉の意味を知りたい
・何を基準にプロジェクターを選べばいいの?
用語を知れば、自分にピッタリと合ったプロジェクターを選ぶことができますよ。
それではさっそくはじめていきましょう!
プロジェクター用語その①解像度
まずは解像度について解説していきます。これを知ると、プロジェクターの見えやすさが理解できますよ。
解像度とは?
解像度とは、画像を構成するときの「点の密度」を表しています。
下の表をご覧ください。
各画質 | 解像度 |
HD (ハイビジョン) | 1280×720 |
フルHD (フルハイビジョン) | 1920×1080 |
UHD 4K | 4096×2160 3840×2160 |
HD(ハイビジョン)を例にあげると、解像度が1280×720となっています。
「横に1280個、縦に720個の点が打ってありますよ!」
ということを表しています。
先ほど解像度は「点の密度」とお話しましたが、HDの画質よりも、数が大きな4Kの画質の方が、よりキレイに見えるということがお分かり頂けたかと思います。
こちらの画像をご覧ください。
左はくっきりとした画像なのに対し、右は粗くぼやけていることがわかりますよね。
同じ画像でも、左は解像度が高く、右は解像度が低い画像ということになります。
ようするに解像度の高いプロジェクターを選ぶと、より鮮明にキレイな映像が楽しめるということです。
リアル(ネイティブ)解像度とは?
解像度を見ると、リアル解像度やネイティブ解像度なんて言葉がでてくることがあります。
たとえば1920×1080のフルHD画像を見るのに、プロジェクターが1920×1080の映像を投影できれば、キレイな画像のまま投影されます。
しかし、1920×1080の映像を800×600の画素数のプロジェクターを選んでしまうと、映像が粗く映し出されてしまうということです。
リアル(ネイティブ)解像度とは、実際に映しだされる映像の質を表していて、プロジェクターを選ぶときに見ておきたいポイントとなります。
数千円くらいの安いプロジェクターの中には解像度が1920×1080と書かれているのに、実際に投影してみると、リアル解像度が800×600の画質ということもありますのでご注意くださいね。
プロジェクター用語その②ルーメン
つぎにルーメンについて解説していきます。これを見ると、プロジェクターの明るさについて理解できますよ。
ルーメンとは?
ルーメンとは明るさを表す単位のひとつで、プロジェクター以外にもLEDライトの明るさに使用されています。
メーカーのパンフレットなどを見ると「輝度」と書かれているものがあり、これがルーメンを表す表記となります。
ルーメンは、数が大きければ大きいほど映像が明るく見えることから、プロジェクターを選ぶときの重要なポイントのひとつとなるのですが、使う場面によって、選ぶルーメン数が変わってきます。
たとえば…
会議などで使用されるプロジェクターの場合、室内が明るい状態で投影することがあるため、よりルーメン数の高い製品が望まれるということです。
また家庭で使用する場合にも、昼間の明るい部屋でプロジェクターを使いたい場合は、ルーメン数が高いものが必要ということになります。
ANSIルーメンとの違い
しかし、ルーメンを調べていると「ANSIルーメン」という言葉が出てくる場合があります。これは一体何なのかと言いますと…
ルーメンはメーカーが独自に定めた基準で、ANSIルーメンは世界中の全てのメーカーが、定められた基準に従って光の量を計測するというものです。
このためルーメンと表記されたものは、他のメーカーのプロジェクターと比較すると、同じ数値なのにこっちの方が明るくない?と感じることが出てくるのです。
これに対しANSIルーメンの場合は、明るさの度合いに差がないので、どこのメーカーと比較しても同じ明るさということです。
さらにルーメンは内蔵されている光源ランプの明るさなのに対し、ANSIルーメンは投影面の明るさになります。
ルーメン | ANSIルーメン | |
基準 | メーカー基準 | アメリカ国家規格協会が定めた基準 (世界中で使用) |
比較 | 他のメーカーとの差が出る | メーカーでの差がない |
明るさ | 光源ランプの明るさ | 投影面の明るさ (投影されたときの実際の明るさ) |
これを確認して明るさの度合いを選んでみてくださいね。
ちなみに…明るいときにプロジェクターを使うなら「500ANSIルーメン以上」がおすすめ!
プロジェクター用語その③コントラスト比
画面をみたときの「最も明るい場所と暗い場所の比率」がコントラスト比です。
プロジェクターのスペック表を見ると、コントラスト比には「900:1」や「600:1」と数字で示されていますよね?
これは数字が大きなほど映像が鮮明に映し出されという意味で、「900:1」の方がくっきりとした映像が楽しめます。
レーザー光源を使用しているモデルの場合は、さらにコントラスト比が高いので、しっかりとしたメリハリのある映像が見られますよ!
プロジェクター用語その④比率(アスペクト比)
プロジェクターを投影したときの「縦と横の画面の比率」がアスペクト比です。
「16:9」「4:3」など色々な数字がありますが、
「16:9」はDVDやBlu-ray、または撮影した写真を見たり、Amazonプライムビデオなどの動画を見るときに適したサイズです。
「4:3」は会議やプレゼン、店舗のイベントなどに適したサイズとなります。
16:9 | 4:3 | |
目的 | DVD・Blu-ray・写真や動画を投影 | 会議・プレゼン・イベント |
家庭用なら「16:9」が良いですね!
まとめ
いかがでしたか?プロジェクターに使われる用語を知ると、選び方が変わってきます。
用語のまとめ
・解像度:数字は「点の密度」を表していて、この数字が高いほどキレイな映像が楽しめる。
・ルーメン:明るさの単位のことで、光源ランプの明るさを示している。
・ANSIルーメン:投影されたときの実際の明るさを示している。
・コントラスト比:映像の鮮明さを表している。
・アスペクト比:投影したときの、縦と横の画像の比率を表している。
ぜひ購入前の参考にしてみてくださいね。
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