子供が進むべき道に迷ったとき、あなたならどんな言葉をかけますか。
がんばって・負けないで・ゆっくりでいいよ、など選ぶ言葉はさまざまあるかと思います。
かつて私が子供によく掛けていた言葉といえば「大丈夫」でした。
しかしこの言葉、安心感をあたえるものの、我が子が自信をもって前に進むとまではいかなかったのです。
そう!なぜって「大丈夫」の言葉で安心していたのは、この私だったからです~(泣)。
そんな「大丈夫」という言葉の魔法にかかっていた私が出会ったのが、今回ご紹介するヒーローアニメでした。
大切な場面で、どうしたら子供の背中を押すことができるのでしょうか。
この記事では進路に悩む年齢となったお子さんや、それを支える親御さんに勇気や希望を与えるアニメをご紹介します。
今回は、大人気ヒーローアニメ「僕のヒーローアカデミア」から、子供の背中を押すあの名場面をお届けします。
親が見ておきたい子供の背中を押すヒーローアニメ
今回ご紹介するヒーローアニメは、週刊少年ジャンプで2014年から2024年まで連載されていた「僕のヒーローアカデミア」通称「ヒロアカ」です。
原作者は堀越耕平さん。コミックスは世界累計発行部数1億部を突破し、これまでにTVアニメや劇場版も公開される大人気作品です。
2024年には「僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ユア ネクスト」が劇場公開されました!
僕のヒーローアカデミアとは
舞台は人類の8割が超常能力を持ちながら生まれる世界で、それぞれの能力は「個性」と呼ばれていました。
そんな個性は、ときに敵(ヴィラン)によって悪用され、それを取り締まるためのヒーローが世の中の憧れとなっていました。
主人公の緑谷出久(みどりやいずく)通称デクは、超人社会の中で「無個性」として誕生します。
個性のないデクでしたが、自分もいつか個性が発動すると夢を見ながらスーパーヒーローであるオールマイトに憧れていました。
そんなある日、思わぬ出来事がきっかけとなり、デクはオールマイトから「君なら私の力を受け継ぐに値する!」と言われ「個性」を譲渡されることになります。
デクはその力でヒーローとなるために、雄英高校ヒーロー科へと歩みを進めるのでした。
はたして、デクは譲り受けた個性で立派なヒーローになれるのか。学園生活でもがきながらも仲間と共に成長するデクの姿を描いた物語です。
主要キャラクター
ここでは、この記事の内容に特化したキャラクターのみを厳選して掲載しています。ご了承ください。
名前 | ヒーロー名 | 個性 | |
八木 俊典(やぎ としのり) | オールマイト | ワンフォーオール | |
緑谷 出久(みどりや いずく) | デク | ワンフォーオール | |
爆豪 勝己(ばくごう かつき) | 大爆殺神ダイナマイト | 爆破 | |
轟 焦凍(とどろき しょうと) | ショート | 半冷半燃 | |
耳郎 響香(じろう きょうか) | イヤホンジャック | イヤホンジャック | |
相澤消太(あいざわ しょうた) | イレイザーヘッド | 抹消 | |
通形ミリオ(とおがた みりお) | ルミリオン | 透過 | |
壊理(えり) | ヒーローではないためなし。 | 巻き戻し |
背中を押されるシーン満載!ヒロアカ文化祭
僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)では心に響くメッセージが数多く登場します。中でも第4期にあった文化祭のシーンは、背中を押されるシーンが満載です。
ここからは、主人公のデクと同じクラスメイトであり、この文化祭で中心的な存在の耳郎響香(じろうきょうか)が、進路に悩み行動していくまでの名場面をお届けします。
今回ご紹介する文化祭のシーンが見られるのは僕のヒーローアカデミア第4期のこちらです。
第81話「文化祭」
第82話「文化祭って準備してる時が一番楽しいよね」
少し飛んで、第86話「垂れ流せ!文化祭!」
背中を押されるシーンその①文化祭での話し合い
この先はネタバレを含む内容となっておりますので、ご注意ください。
雄英高校で行われる秋の文化祭に向けて、主人公デクのいる1年A組でもクラスの出し物について話し合いが行われていました。
文化祭の前、敵(ヴィラン)から襲撃を受けたことがきっかけで、雄英高校の生徒達に広がるストレス。そんなストレスを発散してもらおうと1年A組はある企画を立てます。
それはライブ。バンドやダンスで会場を盛り上げようと考えたのです。
しかしヒーローとしての強みはある彼らも、バンドやダンスの経験が豊富なメンバーばかりではありませんでした。
そんな中で、音楽が趣味の耳郎響香に白羽の矢が立ちます。
ヒーロー活動として音楽は役に立たないと感じていた彼女でしたが、「誰かの笑顔につながるなら、音楽も立派なヒーロー活動である」という言葉に背中を押され、バンドをまとめあげていきます。
背中を押されるシーンその②ステージ上のパフォーマンス
恥ずかしがりやの耳郎響香も、クラスのみんなに背中を押されたことで、音楽の才能をいかんなく発揮し、クラスメイトを導いていくのでした。
本番のパフォーマンスは見る者すべてに笑顔と興奮を与え、声を張り上げ歌う耳郎響香の歌声に会場全体が一体となり、ライブは大成功に終わります。
「音楽はヒーロー活動に役立たない」と思っていた彼女ですが、ステージ上で魅せる圧巻のパフォーマンスに、涙無くして見ることができませんでした。
背中を押されるシーンその③文化祭の裏側での出来事
文化祭では音楽の才能を発揮した耳郎響香でしたが、ここに至るまでには多くの葛藤や迷いがありました。
耳郎響香の決意
耳郎響香の家族は父も母も音楽に精通しており、そんな両親のもとで育った耳郎響香は趣味を超えて音楽を愛するようになっていきます。
そんな中、進路を決める年頃となった耳郎響香はある一つの悩みが。
それは自分がヒーローとして進むべきか、音楽を続けるのか。
耳郎響香はヒーローになるための進学をすれば、せっかく教わった音楽が無駄になってしまうのではないかと、両親には言えずに過ごしていました。
しかしそのことを両親に打ち明けたとき、父からはこんな意外な言葉が。
「好きにやればいい」。そこで耳郎響香の意思が固まり、ヒーロー科へと進んでいくのでした。
がんばろう!負けるな!といった力強い言葉もいいですが、子供を信じて進ませる勇気が、背中を押すポイントとなっています。
壊里(えり)ちゃんの笑顔
ヒロアカ第4期では、文化祭の話の前に壊理(えり)ちゃんという女の子の話が描かれています。
壊理ちゃんには「巻き戻しの個性」があり、そこに目を付けたある男によって、壊理ちゃんの個性が悪用されてしまいます。
実験体となった壊理ちゃんは、毎日体を傷つけられ、逃れることのできない地獄の環境に、笑うこともできなくなっていました。
そんなある日、とある出来事をきっかけに、デクとルミリオンは壊理ちゃんの身に起こる恐ろしい事態を知ることになります。
プロヒーローと協力した末、見事に救出することには成功しますが、自分の責任で大きな被害が出てしまったと、自分のことを攻め続けてしまう壊理ちゃん。
そんなとき、デクとルミリオンが、壊理ちゃんを笑顔にするある提案をするのでした。
二人のヒーロー、デクとルミリオンに背中を押され、一歩踏み出した先には、まだ見ぬ素晴らしい世界が広がっていることをが知る大切なシーンとなっています。
今回ご紹介する文化祭のシーンが見られるのは僕のヒーローアカデミア第4期のこちらです。
第81話「文化祭」
第82話「文化祭って準備してる時が一番楽しいよね」
少し飛んで、第86話「垂れ流せ!文化祭!」
※壊理ちゃんのストーリーは、僕のヒーローアカデミア第4期:第65話「オーバーフォール」~第77話「明るい未来」のあたりです。
ヒロアカから見る親が子供の背中を押すポイント
ヒロアカ文化祭での名シーンから、子供の背中を押すポイントについてまとめます。
子供が話しやすい空気を作る
耳郎響香の家では、両親が幼い響香のために音楽を教えたり、一緒に喜ぶ姿が描かれています。
子供をほめたり、一緒に努力したり、家族の温かな雰囲気があったからこそ、耳郎響香が両親に本音を話す勇気を得たのではないでしょうか。
最初から否定しない
子供が決断したり、考えを伝えるまでには、前提として考える時間があったということです。
子供の意見を最初から否定してしまっては、せっかく自分で考えた時間も奪ってしまうことになりかねません。
まずは耳郎響香の両親のように最後まで話を聴く耳を持つことが大切なのではないでしょうか。
子供の「やりたい!」という気持ちが生まれることこそが、何よりも尊いのかもしれませんね。
でも、お互いの考えがぶつかり合うのは、お互いを信頼している証拠であり、何よりもあなたが、お子さんに素晴らしい人生を歩んでほしいという優しさがあるからだと思います。
難しい選択や局面に立っても、いつも気持ちは側にいるという優しい言葉をお子さんに贈ってあげてはいかがでしょうか。
まとめ
この作品を見て、どんな難しい状況の中でも優しく背中を押してあげられる親でいたいと感じました。
かつて「大丈夫」という言葉を子供にかけていた私も、ヒロアカのおかげで、言葉選びも豊かになったように思います。
子供の考えを一番近くで応援できる子供にとってのヒーローでありたい。これが私の目標です。
子供に話す勇気と希望を与えてくれる僕のヒーローアカデミア。親子でぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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